真冬(2月)のカフェで鑑賞するための絵画インスタレーション「頭の支度、目の遠出、冬の水辺」、「夏に見たカニを冬に思い出す」を展示。コーヒーブレイクの、思考や目線を目先の問題から少し遠くへやる時間や空間を温まりながら、寒い冬の景色、夏の水辺の涼しい風景に想いを馳せる鑑賞空間に仕立てた。
展覧会DM


作品解説
「頭の支度、目の遠出、冬の水辺」
会場のギャラリースペースの、四面が壁に囲われた2m四方のこじんまりとした空間に、霧び霞む水辺をぼんやりと、遠くを眺めているような、遠くを見据える視線を促すインスタレーション。






壁面の大きさに合わせた木製パネルを制作し、薄く透ける和紙を支持体に描いた作品。自作の什器とその上にテントの模型を展示 室の中央に設置し、鑑賞者の視点や、描いた風景のパノラマ感、スケール感の捉え方のガイドとして機能するようにした。
「夏に見たカニを冬に思い出す」
10cm四方のキャンバスを用いて、約30匹のカニを描き、カフェに解き放った絵画インスタレーション作品。
暖かな季節に見た水辺の、わらわらとカニや有象無象が行き交う様子を細長く広がるパノラマなカフェの壁に落とし込んだ。カフェに佇む人の動作や店内の人の流れとは対照的な、ちょろちょろ、せかせかと動き回る様子を極小で立体感のあるキャンバスを用いる事で実現できたインスタレーション。










会場ハンドアウト

